昨日、放射線から解放されたKは、案の定、今朝から出勤です。
彼の病気は見た目にはわからない。だから、彼の職場の人も、彼の患者さんも
誰も彼が悪性の病気を持っているとは気がつかないでしょう。
そうなんです、彼の仕事は、医師です。
彼は医師である前に、患者であり、その辺のバランス(自尊心かな?)が
当初難しそうでした。
病気と向き合うにつれ、少しずつ、医師としてだけでなく
もっと広い「人として」の部分を見直す必要があったみたいです。
もちろん、私も。
何がどう辛い日でも、ひたすら仕事をし、勉強をし、学会の締め切りは普通にやってくる。
夜どおし泣きはらしても、翌朝には出勤。
というより、仕事に救われているかもしれない、彼も、私も。
世の中に病気を抱えながら、生きている人が沢山いる。
本当に命は大事だと思う。
そして、どうしていいのかわからない辛さを抱えている家族の存在がある。
患者さんの数以上に、家族がいるんだよね。
このことを心から実感しました・・・。